リオグ

認知行動療法を基に日記付けてみます。

ADHD、ASDを抱えた発達障がい者の日記2日目

この日は発達障害を抱えている自分の通所日だ。

毎週火、木曜日に就労支援事業所へと通所する。

それ以外の平日は在宅ワークとして活動することになっている。

業務開始時間は通常朝十時、業務終了時間は夕方四時だ。

しかし現在はコロナによる影響で最寄りの駅の混雑する時間帯を避けるため、昼のニ時半に作業を終了して帰宅することになっている。

この日の通所中の主な内容は、面談とデザインソフトのイラストレーターを使ってのイラスト作成を行った。

 

まず午前の時間はイラスト作成。事業先がズワイガニを商売として扱い始めたらしい。通販だろう。自分はデザインソフトであるイラストレーターを実務経験こそないものの、ある程度扱えるのでHPに載せるズワイガニのイラストを作成することになった。

この日記をつける前から依頼されていて、いろんな絵柄のイラストを作成した。

ある時はマスコットキャラクター風に可愛い絵、またある時は筆で描いたような和風の絵、またある時は主線のないフラットなカラーの絵。

今回は幾何学的な、オリエンタルをイメージしたイラストを作成することにした。業務開始時間である十時から約二時間かけて作成後に昼休憩。昼休憩も通常は一時間だが、コロナの影響で三十分に短縮。

 

お昼の昼食は朝に仕込んだサンドイッチ。具材はパン生地の挟む内側にクリーム状のバターとマヨネーズを混ぜたものを塗り合わせ、きゅうりとゆで卵を中に入れたもの。

そのサンドイッチの中に一つだけ、オレンジジャム入りの物を作って食べた。

バターとマヨネーズが合っていて美味しい。

 

昼休憩後に面談。支援員さん二人と面談室で個別支援計画について約一時間、話し合うことになった。

個別支援計画とは、通所中の短期、長期的な目標設定とその目標が達成しているかの相互確認だ。

約一年前の通所開始時に記入していた目標設定していた書類を再確認することになった。

大まかに書くと、短期的な目標として、通所日を最終的には週五日増やしていくこと。長期的な目標として、社会参加を積極的に行っていくということを当時の自分は書いていた。

それを現在の自分はその目標を達成できているかを支援員さんに問われた。

通所日は現在週二日のフルタイムだ。目標設定をした当時は週二日の午後の時間のみ通所だった。

当初は徐々に増やしていく予定だったが、タイミングが悪かった。コロナによる影響で通所日の増加を自粛する必要が発生したからだ。

よって、目標は未達成となるのだが、状況の都合で一部達成という扱いになった。

 

次に長期的な目標として積極的な社会参加について。自分としては過去に一度だけ行ったつもりだった。内容は最寄りのハローワークで職業適性試験を受けたことだ。

ある事情で自分が今、どのくらいできてどんな仕事が向いているか確認するために約3時間かけて手作業と筆記試験に挑んだことがある。

まともな社会参加をしたという記憶はそれぐらいしかない。しかし支援員さん曰く、通所しているだけでも社会参加をしているという扱いで、これも一部達成という扱いとなった。

 

目標の話の他には自分がこれからどんな仕事に就きたいかを問われたので、自分のやれることと、興味のある傾向を考えて一般事務とデザイン関係の仕事と答えた。

両方とも、過去に大学、職業訓練で習っていたことがあるからだ。事務については現在MOS資格の勉強をしているし、デザインについては少し興味を持っていた。

元々、絵を描くことが得意な方でキャラクターのイラストを今でもたまに描いている。その書くためのツールとしてイラストレーターを使用していて、今も旧式だがイラストを描くために使用している。デザインとして使用したことはなく、デザインそのものの知識や経験も無いが。

デザインで使用されているもう片方のソフト、フォトショップについては使用していたことがあるが、イラストレーターほど使っていないため、経験が浅い。

仕事にしようと考えている理由は、どちらも少しならできるし興味がある方だからだ。

年齢的にもまったく学んだことのない未経験の業界に入ろうとする年でもないし、冒険する気もない。

以上が自分が現在仕事にしようと考えている職業だ。

 

話が自分の経歴についてそれなりに盛り上がったところでついぶっちゃけしまったことがある。

「本当は働くのが嫌だ」。

「叱られたくない」。

親にも話していない本心である。世間体的にもしゃべらない方がいいことをつい口に出してしまった。話せるほど信頼関係を築けているわけではない。

理由ははっきりしないが、話したほうが後になって嫌でしたと話すよりはましだと思ったのかもしれない。親に話すと働けとうるさいし。

そのことを聞いた支援員さんは同情してくれた。面談の事前に提出した、自分の仕事における失敗例を書いた書類の内容を閲覧したからだろう。

自分はこれまで、人並みに学校に通学して、働いていたこともあったが発達障害による影響なのか、まったく成果の出ない人生であった。

学校ではいじめを受け、仕事では自分のミスでお客さんのいる現場で大声で怒鳴られてしまったことさえある。ちなみに勤めていた仕事は建設業界だ。建設業界はブラックな企業が多いという噂は本当かもしれない。

 

話が逸れてしまったが、そんな境遇に支援員さんは否定せず、嫌にもなるよと肯定してくれたので理解があって助かる。実際に働くとなるとそうもいかないだろうが。

就活では自分の特性や事情を理解、支援してくれる企業を選びたい。そのことも支援員さんに話したところで、最後に今後の方針についての話題となった。

 

内容は二つ。

一つ目は現在自分が学習、使用しているイラストレーター、フォトショップのデザインソフトをどれくらい扱えるかのスキルチェックをいつか行うということ。

二つ目は近いうちにそのデザインソフトを使っての仕事を依頼をお願いしたいということ。

どちらも私は了承した。

こなせるかどうかの不安はあるが、経験値になると思えばよい選択だろうと思える。

 

面談を終えたところで、再度ズワイガニのイラスト作成に戻る。この時業務終了時間まで約一時間だけだったが、すでに三種類の違うバリエーションのイラストを作成できていたので、残りの時間をほぼイラストを提出するためのデータ整理、画面配置に費やす。イラストの作成時間は約二時間半。

業務終了の十五分前に業務終了報告を書いて支援員に提出、使用したキーボードの除菌と掃除をする必要があるため、その時点でまとめ終えて報告もなんとか業務終了の時間内に終えることができた。

 

昼二時半、業務を終了し、帰宅開始。

帰宅途中に100均でA5サイズのルーズリーフの用紙を探したが、使用するバインダーに穴が合わなかったため、買わずに帰宅。

帰宅後はおやつとして豆から挽いたホットコーヒーとバターピーナッツ、知人のプレゼントであるチョコ味の豆菓子、安売りで買ったコンソメ味のポテチを食べながらネットサーフィン。

 

ネットサーフィンの内容は三種類。

一つ目はデザインソフトであるイラストレーターやフォトショップのスキルチェックの存在の有無について。

二つ目にイラストの作風について。

最後の三つ目がデザインコンセプトシートの概要について。

 

ひとつずつ理由を説明すると、まず一つ目のスキルチェックの件はその単語があることが初耳でどんなものか詳細を知りたかったため。

内容を見て今から改めて勉強しようかと思ったがやめた。幅が広いし、付け焼刃の知識で合格しても実務で使いこなせない可能性があるからだ。

 

二つ目のイラストの作風は、現在通所先で作成しているズワイガニのイラストの視覚的表現に幅を持たせたいからだ。実際、作るネタが尽きかけているので、検索ワード「イラスト 作風」で検索してみたが、どれも漫画寄りか、アート寄りでデザインをビジネスとして使えそうなネタが少ない。

それでも通販でのズワイガニのイラストに使えそうな表現として、3D、切り絵、墨絵などを見つけたので良しとする。

 

三つ目のデザインコンセプトシートも、ズワイガニのイラスト作成に関係する。自分なりに今までいろんな表現のイラストを作成したため、次のアイデアに困っていた。そこで、一度どんなものを作るのがベストかふり返る意味で、デザインコンセプトシートの存在を思い出して探し始めたが、これはすぐに見つかる。

ただ、今日は参照するデザインコンセプトシートの候補を絞るだけで終えた。疲れたから。この時点で夜の六時頃だがもうこの時点で眠たい。

 

あとは風呂に約四十分前後入浴後、晩御飯として肉じゃが、魚の刺身などを食べる。

晩御飯後に約十五分前後の歯磨き。

あとは約一時間半、この日記を書いていたので、我ながらよく長い時間かけて今日を振り返りながら書けたものだと感心した。

 

この日の反省点は三つ。

一つ目は面談で「働きたくない」と話してしまったことか。

ネガティブでやる気がないように聞こえてしまうだろう。ただ、言えるだけ自分が堂々とできる、または支援員さんを無意識ながら信頼できるようになったからともいえるかもしれない。また後日ふり返ってみよう。

 

二つ目は結果的にMOSの勉強をこの日まったくしていないこと。
朝から通所があるとはいえ、帰宅後も別のことに時間を費やしてしまった。

つい一つのことに集中しすぎて、時間配分ができなかった。

 

三つ目にこの記事を書き終えた時点で深夜十二時前。通常は夜十時頃には寝始めるので、夜更かししたことになる。

日記を書くことを後回しにしてしまったことも反省点だろう。

だから次は日記は早めに書きたい。具体的には夜七時には書き始めておくのがベストではないかと考えている。その方がお風呂、晩御飯を終えた時点でちょうどよくいつも寝る時間に備えられるからだ。

 

明日は在宅ワークの日だ。在宅ワークの日は昼一時から業務を開始して、夕方四時に業務を終える。業務開始時点には次に作成るするイラストの作風を決めて速やかに作り始めたい。

以上。

 

4日後の振り返り

「働きたくない」「叱られるのが嫌だ」と正直に話したに内容について。

改めて考えるとそれはそれでよかったのかもしれない。言いたいことが言えたのか、心が軽くなった感じがする。同乗してくれたこと、理解がある返事をもらえたことがさらに安心できる材料でもあった。

働くうえで「働き甲斐」とか意識の高そうなことを大事にしないといけないんだろうが、自分は「働きたくない」の気持ちも自分で尊重しても良いのではないかと思う。

理由はそれが本音だからだ。それにむやみに頑張って働いても、それで結果がよくなる保障は全くないし。つぶれてしまいそうなオチだ。

それに働くの嫌な気持ちが仕事の効率化につながるのではないかとも考えている。なるべく長時間仕事をしたくないために手間を減らそうと考える分、負担を軽減した仕事が実現できるかもしれないからだ。

 

世間的には評価されない考え方だろうが、自分はもともと世間一般からはみ出してしまった存在だ。むしろ気にしないようにしたいものだ。

以上。